ご自身で購入された物件のお住まいの場合は、壁や床と同じように家の鍵も自由に変更可能です。
しかし、アパートやマンションなど、賃貸物件にお住まいの場合は大家さんや、管理会社へ連絡してとりあえず合鍵をもらうしかありません。もしも夜間などで連絡がとれない場合は、鍵の専門業者に依頼するしかありません。
鍵を紛失してしまって、不安だから交換しておきたいと思う方も多いと思います。しかし、マンションやアパートなどで賃貸物件にお住まいの場合は注意が必要です。鍵も壁や床と同じように退出時は原状回復が必須で、大家さんや管理会社の了承なしでは勝手に交換するとトラブルに発展する可能性があるからです。
賃貸の場合、鍵を紛失したら気をつけておきたいこと、解決するためにどうすればよいのかご紹介します。
なくした場所について全く心当たりがないという場合でも、とりあえず最寄りの交番、警察署に遺失物届を提出しましょう。
もちろんその日に立ち寄った場所には片っ端からから問い合わせるのはもちろんのことですが、もしも見つからなくても届けをだしておけば後日見つかって連絡がくるかもしれませんから。
最近では大家さんや物件の管理会社でもスペアキーを保管していなかったり、スペア自体を作っていないということが多くなってきましたが、賃貸物件の場合はどのような状況であっても鍵をなくしてしまった際はその事実を貸主に伝える必要があります。セキュリティ対策上、シリンダー交換をしなければならないからです。
こんな時のために合鍵をつくっておいてよかった！と、鍵を失くしたことを報告しないでおくのはトラブルの原因となりますので絶対に避けて下さい。また、鍵の交換もかんたんに依頼することができるので、自分でやってしまうのもNGです。賃貸物件は基本的に原状回復となっているため、退去時にトラブルとなってしまう可能性になります。
一人暮らしで頼るひとがいない、大家さんにも連絡がとれないときは、鍵の専門業者へ依頼しましょう。全国的に展開しているものから、地域に根差したサービスを提供している鍵屋さんなど様々な形態の業者があります。価格帯は鍵の解錠で高くとも1万円くらいでおさまる程度です。業者によっては出張料が別に発生したり、夜遅くまで営業していなかったりするので、依頼する際はきちんと調べてからをおすすめします。
マンション・アパートの管理人さんに合鍵をもらったり、鍵屋さんに開けてもらうことができ、家に入ることができたとしてもまだ安心してはいけません。鍵を紛失したらまだやる事があります。それが鍵の交換です。
鍵の交換は絶対にしなくてはいけないと決まってはいけませんが、セキュリティ面を考えるとかなり不安なため、なるべく行っておくことをおすすめします。もし鞄ごと鍵を盗まれたり、免許証などと一緒になくしたという場合は住所を特定されてしまう可能性が高く、空き巣被害に遭うことも考えられます。
鍵紛失による対応については、管理会社や大家さんによっても様々で、専任の業者がいたり、なにか保険が適用されるケースもありますので、まずは報告と相談をして下さい。
ただ国土交通省の賃貸住宅標準契約書（改訂版）」にもありますが、鍵の紛失は借主負担となることがほとんどですので、間違っても自分で勝手に鍵交換を行わないようにしましょう。
オートロックマンションで玄関やゴミ捨て場、自転車置き場などの共有スペースと家の鍵が1本となっている場合、鍵を失くすとマンション内のセキュリティを考え棟内全戸の鍵交換代を請求されたというケースもあります。鍵を紛失するたび全戸の鍵を交換するのも大変ですし、大きなマンションになればなるほど交換費用も高くなるためあまり現実的ではありませんが、もしこういったケースに当てはまった場合はきちんと請求書を確認し、消費者センターへ相談した方が良いでしょう。あまりに現実的でない金額の請求となるらば、交渉の可能性は十分にあると思います。
最近はDIYが珍しくないため、内装と同じように自分で鍵を交換してしまおうと考える方も少なくないと思います。シリンダー自体はインターネットで簡単に購入可能ですので、安いお店を見つけて自身で購入されるのが良いと思います。しかし気をつけておきたいのが、そのシリンダーが自分のドアに適合するのか、という点です。
同じ名前の鍵といえども扉の幅などによってタイプがいくつかあり、正しく理解していないとせっかく買ったのに取り付けられないということが起こります。
そうなると結局業者に頼むことになりますので、細かい作業が苦手な方や面倒くさがりな方は最初から鍵屋に依頼しておくことをお勧めします。
マンション、アパートを賃貸契約される際、賃貸向け家財保険に加入されている場合でも、鍵の紛失は自己責任となるため、保険適用外となります。
ただし経年劣化や、鍵穴にいたずらされ使用できなくなった場合などは保険の範囲内となりますので、忘れずに使用しましょう。
鍵を失くしてしまうことはそれほど珍しいことではありません。
見つかるのが一番ですが、そうでない場合はマンションのオーナーもしくは管理会社への連絡は忘れずに。また、必ずトラブルの元となりますので鍵の交換も勝手に行ってはいけません。
鍵を失くさないために工夫することがトラブルに遭わない一番の対処法です。
